過去にすがるか、未来に賭けるか

オリンピックへの高揚感で根本的な問題を覆い隠し
課題解決を先送りにしてきた2010年代のツケが
今 噴出しています

《パンデミック対応で露呈したデジタル化の遅れ》
 紙と印鑑がないと仕事ができず、
 未だに区役所は対面を優先し
 電話とFAXが中心で稼働しています

《止まらない経済の衰退》
 円安頼みの結果、実質賃金は韓国にも抜かれ
 頼みの綱だった自動車産業すらEV化の波に乗り遅れ、
 今後の見通しが立ちません

《人口減少と異次元の高齢化》
 東京の人口は遂にピークアウトを迎え
 2022年の出生数は人口推計より8年早いペースで70万人台に、
 そして間もなく日本人の30%が”高齢者”となります

《東京→地方へ 更に1兆円の財源流出》
 地方の自立に有効な手を生み出せなかった結果、
 政府・与党による2019年の税制改正により
 東京の企業・都民が産み出した法人税は
 2018年以前よりも追加で約1兆円 更に地方へ流出しています

デジタル化、新産業の創出、人口減少・高齢化、地方の自立、
いずれの課題も高度経済成長期の成功体験に固執
社会の変化に合わせた変革ができなかったことが原因です

ダーウィンの名言を借りれば、
最後まで生き残るのは、
強いものでも賢いものでもなく
環境の変化に適応したものです

過去の栄光と共に沈むか
それとも未来を目指すのか、
今こそ昭和に最適化されたOSを一新する
社会のアップグレードが必要です

 

改めて未来のための アップデートを!

“学校を卒業すれば正社員で働く
30歳前後になれば 結婚して子どもが産まれる
男性は朝から晩まで会社、女性は家事と子育て
定年退職をして、退職金と年金で生活できる
最期は子どもと孫に看取られる―”

これまでの“当たり前”が崩れ去った今、
昭和の人生モデルを歩める人は既に一部です

正社員は6割、転職経験がある人は7割、
専業主婦は既に約3割、共働きカップルの方が多数派です

1970年生まれ男性の7割・女性の8割が結婚するものの、
結婚したうちの3組に1組は離婚します

また1970年生まれ男性の約4割・女性の約3割には子どもがおらず、
孫まで産まれるのは約半数と言われています

1960年生まれ以降は払った分の年金は受け取れません

そもそも男性と女性の二元論の時代ですらありません


しかし未だに意思決定の場である議会は

女性が増えても中高年が中心
(※世田谷区議会の平均年齢 56歳・女性比率 39%)

少子化や子育て支援と声高に叫びながら
世田谷区議会には未就学児を育てる当事者は ほぼ存在しません

期待の若手の議員・候補者すら世襲や秘書ばかり

もはや昭和の延長線上には明るい未来はなく
過去の政治と決別できなければ、
日本を、東京を新たな時代へ進めることはできません

共働きで子育てをする 二児の父として
保育士として現場を知るものとして、
また平成生まれ・現職 最年少として
子ども・将来世代に明るい未来をつなぐため、

具体的な政策提案で
世田谷から 東京・日本のアップデートを進めます

ITベンチャー、グローバル企業出身
昭和で止まった日本社会のOSをアップグレードします

東京・世田谷が安心して、産める・子育てができる街に

《”保活”のない社会に》
2020年4月、待機児童は名目上 ゼロになりました

しかし制度や情報を知らないため利用できなかった、
また様々なリスクやデメリットを考えた結果、
最終的には利用をしなかった家族が2022年4月でも約250組 存在します

そして年度途中には多くの保育園が満員となり
2022年度末には1400組が認可保育園の空きを待ち望んでいます

突然の死別・離婚、東京転勤・世田谷への急な転居、仕事上の千載一遇のチャンス、
それぞれの人生の個人的な事情で
保育園を利用開始したい時期が4月にならないケースは往々にして生じます

こうしたそれぞれの事情を
「来年4月まで我慢すればよい」と切り捨てて本当にいいのか、

当事者の運と努力に委ね個人の問題として切り捨ててきたからこそ
子どもを産むこと・育てることを諦めざるを得ず、
その結果が現在の少子化・人口減少ではないでしょうか

《東京で産めるサポートを》
2021年6月、東京から出産のために里帰りした方へ

胎盤剥離を早産と誤診した結果 新生児が死亡しました

疲弊した地方の医療体制の問題だけでなく、
この事故の根源にあるのは
東京で一人・夫婦二人で出産する場合の
出産期 前後のサポート不足です

医療体制の不安定な地方に帰らずとも、
安心して東京で出産が可能になるサポート体制さえあれば
万全な医療体制の下 救えた命だったかもしれません

2023年になり 子育て世帯への現金給付や商品券ばかり議論が進みますが、
改めて東京の出産・子育てに安心できるサポートが急務です

《安心して利用できる保育園へ》
保育士となり、現場に出てきたからこそ感じたこと・変えたい環境があります

1人の保育士で1歳児5人に丁寧に向き合うことは難しく、
どうしても子どものペースを集団のスケジュールに当てはめざるを得ません

4歳児・5歳児までお昼寝が必要ないと分かっていても
彼らが1人起き出すと現実的には保育士の休憩時間がなくなります

確かに現在の人員配置でも現場の努力でなんとか回っています
しかしながら急かす、怒鳴る、引っ張るといった子ども本人を置き去りにするやり方には無理があり、
今になり やっと不適切・虐待であると言われるようになりました

本当に子どもの個性やペースを尊重し、
それぞれの成長に向き合うには
現在の人員配置では無理があります

今や保育園は困窮家庭の最後のセーフティーネットではなく
多数派の子どものための生活の場です

保育士が追い込まれずに働ける、
何よりも子どもが尊重される保育体制への転換が必要です

《仕事も子育ても、当たり前に選べる社会に》
また保育士として過酷な現代日本・東京の子育てにも直面してきました

海外出張中のパパ、繁忙期のママに代わって
神戸からお迎えに来るおじいちゃんがいました

フランス出身のパパ、九州出身のママの家庭は、
出張が重なった結果、飛行機で2歳の息子を九州のママの実家へ長期間預けていました

これが今の東京、そして世田谷で子育てをするということです
自己責任で片付けてきたからこそ
仕事のために子どもを諦めてきた歴史が続いてきました

昭和の時代は 選択肢すらない時代でした
平成の時代は 仕事か、子育てか 選択に迫られる時代でした

だからこそ 次の時代は
超人でなくとも、実家が太くなくとも
仕事と子育て、どちらも当たり前に選べる社会を目指します