中学生の乳幼児ふれあい授業に参加しました

年末〜年始にかけて、区内の一部の中学校で開催された
赤ちゃんを連れて学校へ行こう!という授業に息子くん連れで参加してきました。

年末は、校則を全面廃止し、自主性を重んじる取り組みでメディアにも取り上げられる桜丘中学校へ1度、
年始は、そのべの母校でもある深沢中学校へ2度伺いました。

数年前に、桜丘中学校で始まった取り組みで
深沢中学校では、今年度に赴任された校長が家庭科出身とのことで
今回手を挙げられたとのことでした。

父と子どもの組み合わせはまだまだ珍しいようで、
一組だけ育児休業中の方とお会いしましたが、
その他はその学校の先生(担任)がご家族を連れてこられたり、
同じく近所の小学校の学童保育指導員の方がご家族連れだったりと
まだ珍しい、子どもと長い時間関わっている父親だからこそ
いわゆる”母親”とは異なる視点で中学生への投げかけをしてきたつもりです。

※写真の背中越しが、もう一組の父×子です

個人的に、中学生に最も知って欲しかったこととしては、
東京都の統計で見ると、
36人のクラスの中で
・9人は生涯 法律婚をしない(約20-25%)
・法律婚をしたうちの9人は離婚する(約20-30%)
・婚姻関係を継続しているのは18人(50%)

このことから、
・結婚して継続していること自体が”普通”ではなくなっている
・結婚しなくても/継続しなくても、生きていくことができること自体は、
 自由な生き方ができるようになった証拠であり、批判されるべきことではない
・結婚以外でも子どもは生まれるし、出産しなくとも親として子どもを育てることもできる
・子どもを育てる/育てない自由もあるが、子育てを趣味の一環としてしまうと社会が次の時代へ続かない
 社会の中で育ってきた一員として、次の世代の子どもが育つことについては応援してほしい

ということを伝えました。

私自身も子どもが生まれる前に
政治家になり、待機児童問題解決に向けたアクションとして保育士になるまでは
子どもへの興味も薄ければ、関わる機会は全くなく、
保育士になる以前の経験で、最後に小さな子どもと関わった機会は
中学生時代の保育園での体験授業だっただけに
母校や区内の中学生に、こうした経験のお手伝いができたことで
少しは恩返しができたのではと思っています。

以前であれば、地域の中で小さな子どもと一緒に育つ、多世代が交流する
ということがあったとよく言われるのですが、
自分の父親(1960年代前半生)を見ている限りは、
転勤族家庭の中で育ってきた父にそういったコミュニティがあり
小さい子の面倒を見てきたようには見えませんし、
そのべ自身も社宅で育ち、社宅コミュニティの中に乳幼児もいましたが
彼ら/彼女らと主体的に関わることもなかったので、

そもそも今の時代に存命な東京人の中ではそういった懐古的な言説こそ幻なのかもしれません。

過去を懐古するよりも、学校やNPOの力を借りながら
思春期の子どもたちに授業という形で子どもと関わる経験を増やす今回の授業は
よほど子どもたちのためになるのではないかと考えます。

こうした機会を通じて、
少しでもよりよく子どもが育つ環境づくりに貢献したいと思いますが
今回、知らない中学生に何度も抱っこをされ協力してくれた息子くんには
多大なる感謝をしたいと思います。

政治家が営業エリアのことを”地元”と表現するのが好きではないなのですが、
子連れで参加されていた方の中には、同級生のお姉さんや、兄のクラスメイトがいたり、
参加していた中学生側にも、同級生の妹さんがいたりと、
改めて自分が育ってきたのはこの辺りだと実感した次第です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です