最近お会いした方にはお伝えしていましたが、先日 妻が第二子を出産してくれました
産まれましたー!と、自然に発生した命ではなく
既に妻は仕事の欠席の都合上 公表をしてきましたが、
流産(に伴う手術)、子宮外妊娠(の手術)、そして体外受精と流産を繰り返しながら私達がこの世界に生み出した、そして文字通り奇跡的に産まれてきてくれた命です
本来は対等な関係であるはずの妻のみに何度もメスを入れ、針を刺し、感謝より先に申し訳なさが大きく、
私はせいぜい荷物を運ぶか入院中に第一子の気を紛らわせるくらいしかできない中で
それでも私達の遺伝子を後世に遺したいという生物としての究極のエゴイズムに付き合ってくれた妻には生涯感謝したいと思います
今まで性別による差を徹底的に解消することを志向してきた一方、
性別問わず出産をできるようになるか、子宮の機能を機械で代替できるようになるまでは生殖については生まれつき子宮のある人のみに物理的に多大な負担がかかることを痛感しました
この物理的な負担を社会システムで優遇・調整して出産によるビハインドを解消しない限りは、
産まないことや代理母がライフハックとなり、出産の代償として相当なハンデキャップを背負わない限り(もしくは代理母へ支払う費用と批判への覚悟がないと)
女性の体で産まれた人は自分の遺伝子を残すことできなくなっていると感じています
また私自身も31歳で、第二子にして初めて男性不妊の検査に行き、自分の精子の状態が良くないことをデータで突きつけられたり、
体外受精→顕微授精となる追加費用がかかったり、体質改善のために日々サプリメントを摂取したりと
出産のはるか前、受精の段階から改めてどれだけ大変なプロセスなのか思い知らされました
主に男性・高齢者による、女性さえ若ければ妊娠する・できると思っている発言を耳にする度に感情が逆なでされる一方で、この数年で友人と話していると実は検査に行ったという話を何度かする機会もあったため、当事者の価値観は着実にアップデートされていることには明るさを感じています
子育てしている場合ではないのでは?との声も分かってはいますが、
実際に子どもに向き合う中で湧き上がる問題点や感情を社会のアップグレードにつなげることこそが4年前に私に信託をして頂いた方々の思いだと捉えており、
今のところ次の区議選に立候補を表明している新人の中にも乳児を育てているという話は入りませんので、
昭和の子育て環境からOSをアップグレードできる存在として残りの任期2ヶ月を有効活用していきます
4年前、子育てファーストの旗を掲げましたが、やっと時代が追いついてきた一方、
そのきっかけは第二子が産まれた2022年に日本全国で産まれた子どもの数が遂に70万人台となった異次元の少子化です
今や誰もが子育て支援の重要性を語るようになりましたが、多くが聞きかじりによる机上の空論です
専業主婦優遇の税制や、働くことを躊躇させる所得制限、寒い中(暑い中)手続きのためだけに役所に行かなくてはならないアナログ行政、手作りを求める保育園/幼稚園/学校、子育て=女性を前提としたインフラの偏り、
これら昭和のOSを現代に合わせて大幅にアップグレードしない限り、いくら給付金を支給しても子ども=負担という図式の根本的な解決にはなりません
昭和の一時期の成功モデルに現代人を押し込めるのではなく、現代の都市化・核家族化・高学歴化・晩婚/晩産化・非婚化に合わせた制度へのアップグレードへ、唯一の0歳育児の当事者として古い制度・古い役所の体質と戦います